鍼灸師になるためには
鍼灸師になるためには、厚生労働大臣の主管する国家試験に合格することが必要です。
国家試験を受験する資格として、厚生労働大臣の認める鍼灸師養成施設または学校で、3年以上の教育を受ける必要があります。
鍼灸師養成施設は 大学、短大、専修学校が種で、中には厚生労働省認可だけの完全なプライベートスクールもあるようです。
この資格試験から実技の試験がなくなった爲、鍼灸師の技量、技術の低下を憂えて各関係団体が卒業後の技術教育の必要性が叫ばれている
昨今です。
本来、養成施設で臨床のための技術も修得できるだけの時間はあるのですが、臨床経験のない教員や臨床で生活できない鍼灸師の教員が授業を
もつケースが多く、行政も苦慮している点となっています。
鍼灸師養成施設（専門学校）は国家試験の合格の爲の予備校化しつつあり、卒業生はペーパードライバーならぬペーパー鍼灸師と呼ばれる
「資格は持っているが、治療の爲の鍼が打てない鍼灸師」となっているケースが多くなっています。
もちろん鍼灸師という資格の必要性だけで養成施設の門戸をくぐることもありえますが、実際に患者を治療する技術の修得を望む学生もいます。
養成施設（専門学校）を選ぶ上でこの点はしっかり調べておく必要があります。
鍼灸師を目指す上で具体的に「鍼灸師の資格」のみ必要とするのか、「患者を治療する技量をもつ」ことを必要とするのか、「学問として鍼灸」
を極めたいのかで自ずと選択する養成施設が変わってきます。
鍼灸師の資格のみが必要なら、出席率、成績を重視しないところ、学問として極めるなら研究施設の整ったところ、治療する技量を目的とするなら
実際に臨床にあたっている教員が指導するところというように、学校を選びましょう。
本学校法人が運営する鍼灸師養成施設は、前身が社団法人兵庫県鍼灸師会が運営していたこともあり、設立当初から臨床のできる鍼灸師の育成 を目標にしています。現在、卒業生の開業率は卒後1年で30％を越えるような勢いです。
